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『オトナ帝国の逆襲』で大人(親)が泣くのはなぜ?当時の反応やずるいゾ!の意味は?

クレヨンしんちゃん映画 映画
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クレヨンしんちゃんの劇場版『オトナ帝国の逆襲』は2001年に公開された映画です。

実はこの映画、観た大人(親)が泣くということで有名な名作なのです!

テレビ放送のアニメクレヨンしんちゃんではなかった感動要素を取り入れた映画として、当時とても話題になりました。

しんちゃんをはじめとした野原家の家族愛にあらためて気づかされる映画なんですよねー。

ではどんなシーンで大人が泣くのか?公開当時の反応や、有名なしんちゃんのセリフ「ずるいゾ!」のセリフの意味について考えていきたいと思います。

これを読めば、クレヨンしんちゃんの深い家族愛に感動すること間違いなしです!

では、一緒に見ていきましょう!

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 『オトナ帝国の逆襲』はなぜ大人が泣けると話題になったのか?

この『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』が公開されたのが2001年。

それまで、テレビ番組クレヨンしんちゃんは「子どもに見せたくない番組」に選ばれたり「教育に悪い」などといわれていました。

今でこそ国民的アニメとなったクレヨンしんちゃんですが、当時は批判的な意見が多かったのです。

ところが『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』が公開されると、昭和時代を生きてきた親世代が感動、懐かしいという感情になったとの意見が多くありました。

では『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』のどんな点が子どもではなく大人に響いたのでしょうか?

それには、昭和という時代と普遍的な家族愛が重要な要素となっていたからなのです。

私は『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』が、劇場版の作品の中で家族愛を一番感じる映画だと思っています。

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『オトナ帝国の逆襲』大人が泣くのは理由は?あらすじを紹介

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』は、しんちゃんが住む春日部市を舞台に描かれた物語です。

春日部に20世紀博ができ、そこには父ひろしと母みさえが育った70年代のテレビ番組や暮らしなどを再現した懐かしいテーマパークがありました。

70年代の世界に浸れるテーマパークでひろしや大人たちは子どもそっちのけで20世紀博に熱中しました。

しかしその結果、大人たちは現実の世界をから目を背けてしまい、子どもたちだけが街に取り残されてしまうのです。

その様子を不審に思ったしんちゃん率いる春日部防衛隊は立ち上がりました。

そして、大人たちの洗脳を止めようと20世紀博に立ち向かったのです。

しんちゃんは洗脳された家族を自分で救い出し、野原一家一丸となって敵に立ち向かう様子が中継されました。

その家族の信念で、20世紀博で生きている人々を現実の世界で生きることの良さを認識して大人たちの洗脳を解いていったのです。

大人たちが泣いたという背景には、70年代の世界に戻りたいとの気持ちがあったのでしょう。

そしてもうひとつ、しんのすけが大人たちに一人で立ち向かい、家族を救い出して家族一丸となって世界を変えていく様子に感動したことが大人たちの心を揺さぶったのだと私は思っています。

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『オトナ帝国の逆襲』大人が泣いて見ていた!当時の反応は?

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』が公開された当時は、作品を観た大人が泣いていた!と話題になりました。

幼い頃、父親と一緒に映画を観に行ったら、隣で泣いていた父親を見たことがとても記憶に残っていると、当時のエピソードをSNSで語っている人もいました。

当時の反応としては、ストーリーに恐怖を感じたという意見が見受けられました。

そんな中、一番多かったのは自然と涙が出た、ボロボロ号泣したという意見でした。

子どもたちは当時、どのような心境でこの作品を観ていたのでしょうね。

でもやはり『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』は、大人向けの映画という意見が圧倒的でした。

私は、昔のシーンをみて子どもが喜ぶのだろうか?と不思議に感じたものです。

監督・脚本を務めた原恵一監督は、「ノスタルジー(懐かしさ)へのアンチテーゼ(反論)」をテーマに映画を作ることは、かなり挑戦的であったと語っています。

あの形で作るということに関して、クレヨンしんちゃんじゃなくなるという自覚はあったが、それでもいい映画を作りたいという気持ちが勝ってあの形にした。
出来上がったとき初号や試写会で、実際に偉い人や出資者たちは不満そうだった。
「こんな不愉快な映画初めて見た」とも言われました。
「しんちゃん」ではないということなのでしょう。
引用:浜野保樹編「アニメーション監督 原恵一監督」2005

この作品が公開された2001年は、まさに21世紀が始まったばかり。

21世紀を中心となって生きていく大人たちにとっては、この映画を見て20世紀のあの頃この頃に戻りたいという感情もあったことでしょう。

私は、そんな感情を抱いた大人たちが多く、思いと重なって感動した大人が泣いたのではないかと思っています。

特に語り継がれているのは、ひろしの回想シーンです。

それは、ひろしの子ども時代から始まります。

みさえとの出会い、そしてしんのすけ・ひまわりが生まれ家族が4人なりました。

そんな家族が自転車に乗ってるシーンを後に、ひろしが泣きながらしんのすけを抱いたところは全大人が涙を流したことでしょう。

私は、21世紀に生きる希望を残すと同時に、この時代を生きていこうと思いながら大人が泣いたのだと感じています。

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『オトナ帝国の逆襲』大人が泣く、しんちゃんの言葉『ずるいゾ』

洗脳を解き、団結した野原一家。

世界全体を20世紀にしようとたくらんでいたケンとチャコ。

そんな2人を、しんちゃんは20世紀タワーの頂上まで追いかけるのです。

この計画は失敗したと感じたケンとチャコは、21世紀は生きたくないと自殺を試みます。

ところが、しんちゃんは2人に「ずるいゾ」とのセリフを放ち自殺することは防いだのです。

しんちゃん自身は「ずるいゾ、二人でバンバンジージャンプして」と、まぁありがちな勘違いをしていたようですが。

私は、生死をかけたシリアスなシーンなのに、この"落とし方"は、しんちゃんらしいなぁ感じたものです。

この「ずるいゾ」というセリフはとても有名とされているセリフですよね。

"自分の願望が叶わなかったから自殺する"ことは"ずるい"という意味。

私は、これって子どもにもストレートに伝わるセリフだなぁと感心しました。

人は願望が叶わない、夢が叶わないから自殺するのではなく、失敗したからこそ生きるという意味を伝えたかったしんちゃん。

そんな5歳児に"生きて!"というメッセージを受け取った大人が感動したシーンが、まさにこの「ずるいゾ」のシーンなのだと思っています。

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『オトナ帝国の逆襲』みた大人が泣くのはなぜ?まとめ

・『オトナ帝国の逆襲』は大人をターゲットにした映画だった。
・70年代を懐かしむ大人の気持ちと果敢に立ち向かう野原家の家族愛が心に響いた。
・当時は、変わりゆく大人の姿に恐怖を感じるとの反応もあった。
・しんちゃんの「ずるいゾ!」は生きることを諦めた人の心に刺さる深いセリフだった。
・この作品をきっかけにクレヨンしんちゃんのイメージ転換が図られた。

いかがでしたか?

この作品をきっかけに、クレヨンしんちゃんが好きになったという方もいるのではないでしょうか。

一度観た方は、違った深い視点で観ることができるかもしれませんね。

また、これまで観たことがなかった方は、手元にハンカチを用意してご覧になってくださいね。

きっと心に残る作品になると思います。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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