雲黒斎の野望といえばクレしん映画でも珍しい戦国時代、タイムスリップなどを取り扱っています。
時代背景から様々な考察をされているのはご存知でしょうか?
序盤から登場するリングスノーストーム、本作のラスボスであるヒエール・ジョコマンとは何者なのか。
戦国時代パートでの戦闘シーンやラストバトルのシーンも実は面白い要素盛りだくさんなんです。
そこで今回はクレしん映画、雲黒斎の野望を様々な視点から考察していきたいと思います。
※作品のネタバレを含みます。
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映画雲黒斎の野望を様々な角度で考察~リングスノーストームの正体~
リングスノーストーム
とは30世紀のタイムパトロールの女性キャラで吹雪丸と並ぶ本作のもう1人のヒロインです。
冒頭でタイムマシンに乗ってさまざまな時代のパトロールをしている中で何者かの追撃に合い、野原家の庭の土の中に不時着しました。
その時にシロの身体を借りて野原家とコンタクトをとることに成功します。
そして戦国時代へ行き、時間犯罪解決に向かいました。
30世紀やタイムパトロールというワードからも分かる通り、しんのすけたちの生きる時代より未来を生きているということです。
シロ自身が話している訳では無いのですが犬と話せるというのは凄く羨ましいなと感じますね。
彼女のルックスを見ると吹雪丸にどことなく似ているなと思いませんか?
彼女の名前を日本語にするとリングは丸、スノーストームは吹雪ということで吹雪丸の子孫に当たるのではないかと囁かれています。
私もそうではないかなと思っています。
メタ的な発言になるのですが作中で吹雪丸がリングを見て、『他人とは思えない』と発言しています。
リングも否定も肯定もせず、相槌を打っていました。
未来や過去に干渉することは危険なので不用意な発言を控えたのでしょう。
2人の会話のシーンはほんの数コマでそれ以降会話のシーンなどもありません。
ですが自分の子孫がどんな人なのかは凄く気になりますよね。
野原家と共に一旦現代に戻る際に自分の最後の仕事として吹雪丸の祖先に春日家(吹雪丸の家)に言い伝えを伝承する作業をすると言っていました。
自分たちと吹雪丸が関わったという事実が残らないようにするのも子孫である彼女の最後の勤めなのだろうと感じました。
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映画雲黒斎の野望を様々な角度で考察~ヒエールの正体~
この作品のボスであるヒエール・ジョコマンもリング同様に30世紀の未来人であり、戦国時代で春日城を滅ぼし、自身の城を建てた犯人雲黒斎と同一人物です。
吹雪丸にとっては両親の仇の存在であり、タイムパトロールという警察のような組織に属しているリングにとっては捕まえるべき相手ということです。
ヒエールは長身で飄々としており、掴みどころがない印象で私は不気味さを覚えました。
時間の流れなどを操り、自分の好きなように改変する時間犯罪者です。
過去や未来に干渉すると歴史が変わってしまい、未来が変わってしまうので法律によって禁止されているようです。
見た目と口調は穏やかで親しみやすさも感じるのに自分の好きなように時代を変えるため、吹雪丸の両親の命を奪ったりとやっていることは極悪非道。
そんなギャップがクレしん映画に登場する悪役の中でも特に怖いなと思いました。
割とどんな悪役にも臆せず接しているイメージのしんのすけですらシロに抱き着き怯んでいる様子でした。
歴代の悪役はちゃんと自分の中の正義があって世界を良くしたいなどの思いがあって、それが結果的に地球やしんのすけたちの脅威になるということが多いです。
ですがヒエールのやっていることは短絡的で自分本位なところが他の悪役との大きな違いだと感じます。
しんのすけが彼と対峙した際に貰った名刺には「歴史トレンドクリエーター&文化人、世界四次元アートディレクター協会会員」と書かれていました。
具体的に何をしているのかはよく分かりませんが、たまたま戦国時代の吹雪丸の両親や春日城がターゲットにされてしまったのでしょう。
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映画雲黒斎の野望を様々な角度から考察〜戦闘シーンが面白い〜
この映画の面白いと感じる要素の一つに戦闘シーンがあります。
大きくわけると戦国時代パートと現代に戻ってからのラストバトルです。
戦国時代では吹雪丸とヒエールの部下や足軽との戦いをしんのすけがお助け機能を使って補助します。
困ったときに呪文を唱えると3回までお助け機能の力が使えるというものです。
呪文が早口言葉のようでしんのすけはかなり苦労していて微笑ましかったです。
呪文を唱えると毎回動物の姿に変身してその動物の身体能力を使って吹雪丸の力になっていました。
例えばカエルの姿になったときは吹雪丸を背中に乗せ、飛びながら敵をかわしながら倒しています。
そのように後2回も苦戦しつつも何とか敵に打ち勝っていて、ヒヤヒヤしつつも見入ってしまいます。
一方ヒエールとの最終決戦ではロボットアニメを感じさせるような巨大ロボット同士で戦っていました。
しんのすけの大好きなカンタムロボをベースにしていて野原家3人が格闘ゲームのようにコマンド入力をすることで色々な技を繰り出し相手ロボットを攻撃。
コマンドも意外と長くて子供の頃に見ていたときに何度も見て覚えてしんのすけたちと一緒に口ずさんでいました。
どちらも違ったテイストなのですがシリアスさの中に少し顔を見せるギャグ要素がクレしんらしくて面白いんです。
戦国時代パートでは吹雪丸の戦いにしんのすけたちがお供する、現代に戻ってからはしんのすけ主体でヒエールに立ち向かっていますよね。
それぞれの時代の主役がメインになっているところもミソなのだと感じますね。
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映画雲黒斎の野望を様々な角度で考察 まとめ
今回はクレしん映画、雲黒斎の野望を様々な視点から考察していきましたがまとめると…
・リングスノーストームとは30世紀のタイムパトロールの女性キャラで吹雪丸と並ぶ本作のもう1人のヒロイン。
彼女の名前を日本語にするとリングは丸、スノーストームは吹雪ということで吹雪丸の子孫に当たるとされている。
・この作品のボスであるヒエール・ジョコマンもリング同様に30世紀の未来人であり、戦国時代で春日城を滅ぼし、自身の城を建てた犯人雲黒斎と同一人物。
時間の流れなどを操り、自分の好きなように改変する時間犯罪者。
・大きくわけると戦国時代パートと現代に戻ってからのラストバトルの2種類。
どちらも違ったテイストなのですがシリアスさの中に少し顔を見せるギャグ要素がクレしんらしくて面白い。
作品の中で明確に明かされていない部分が多い作品で色々な考察のしがいがある作品です。
扱っている時代柄バトルシーンが多く純粋に見応えもあるので是非見て見てくださいね。
ここまで見ていただき、ありがとうございました。
クレヨンしんちゃん映画『雲黒斎の野望』あらすじ、みどころをたっぷり紹介!