映画クレヨンしんちゃん ガチンコ! 逆襲のロボとーちゃんといえばしんちゃんの映画の中でも随一の泣ける映画です。
私も初回見た時にあまりにも泣きすぎて違う意味で見られなくなってしまいました。
この映画、色々考えさせられる描写があるんですよ。
そこで今回はロボとーちゃんの考察やあらすじについてお話していきたいと思います。
※一部作品あらすじの結末に触れている部分があります。
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ロボとーちゃんの後味悪い結末、怖い描写・きつい・トラウマを感じる?
クレヨンしんちゃんの映画やアニメには子ども視点で見ると、怖い描写でたまに描かれていたりします。
大人になってから見ても少し怖いなと感じるシーンもあるくらいですから子どもは余計です。
この作品の登場人物であるロボとーちゃんを作った博士も見たカンジ、怖い雰囲気をしています。
トラウマシーンとしては、ピーマン嫌いのしんちゃんにピーマンを食べさせて号泣させるというものもあります。
字面だけ聞くとかなり過激な感じに聞こえてしまいますよね。
記憶を失くしたロボとーちゃんがしんちゃんへのお仕置きとしてとった行動でした。
この部分だけ切り取ってしまうとかなりトラウマ要素の強い印象をうけます。
ですが、映画の内容を総合してみると「父親」の存在って何だろうというものに繋がるんですよね。
どうしてもインパクトの強いシーンが印象に残りがちなので他に散りばめられている伏線をいかに回収していくかで見方が変わるのです。
なので、ぜひこの映画は一度のみならず二、三度見るとより感動するポイントが上がると思います。
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ロボとーちゃんって後味悪い?あらすじ
ある日、ぎっくり腰になってしまった野原ひろし。
そんなとき突然現れた謎の美女にエステへ連れられてしまうのです。
そして、案内されるがままマッサージ兼エステの「無料体験」を受けることになるのですが・・・
なんと!
エステを終えて家に帰ると、自分の体がロボットになっているではありませんか。
このことに気づいたひろしは、驚きを隠せません。
本人の驚きとは別に、ロボットになったひろしに対し、警戒心むき出しのみさえと大喜びのしんちゃん。
そんな中自分の体がロボットになった原因がエステサロンであることに、ひろしは気付くのです。
そして、ロボットにされた理由はじゃけんに扱われる日本の弱い父親たちの復権を企てる「父ゆれ同盟」による恐ろしい陰謀によるものでした。
崩壊寸前のカスカベを救うためロボットになったひろし(ロボとーちゃん)がしんちゃんと共に立ち上がるのです。
父親の復権を企てるってテーマがいいですよね!
最近の父親には威厳がないなどといわれることがありますが、やはり一家の大黒柱なくては家族を養うことはできないのです。
野原ひろしのような理想の父親が、ロボットになってしまうという展開に最初はびっくりしますよね。
私も「えっ、この先どーなっちゃうワケ?」と思いながら作品を見ました。
ところが、この展開が泣けるのです!そして少しかわいそうな気持ちになってしまう・・
さぁ、次を見ていきましょう。
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ロボとーちゃんって後味悪い?泣けるシーンが少しかわいそう
私は、映画の中盤まで、ひろしはロボットに変えられたと思っていました。
ところが、じつは生身のひろしとは別に記憶などをコピーしたロボットがロボとーちゃんだという事実が判明しました。
なのでいわば、ひろしもロボとーちゃんも同じ「ひろし」であるということです。
違うのは身体だけなんです。
でも、この状況が結末を知ったファンから"後味悪い"と噂されることに・・・
ロボとーちゃんは、あぶない状況でも、いとも簡単にしんちゃんたちを助けることができます。
家族だってどんな困難でも、危機的状況でも物理的に対処できるんです。
ですが、ロボットのひろしがみさえを危機的状況から救っても、本物のひろしをみつけるとそっちへ駆け寄り涙を流して喜んでいる・・・
それを眺めているロボとーちゃんの姿には少し切なくなります。
クライマックスのシーンではしんちゃんはロボとーちゃんの最後を看取る際に「ロボとーちゃんもとーちゃんだ」と言います。
これらにはしんちゃんとみさえのロボとーちゃんへの本心が隠されていると感じました。
最後までみさえは意識、記憶は同じでどちらも“ひろしである”ということには慣れてきていたでしょう。
しかし“ひろしがロボットである”ということが無意識に受け入れられず、本物のひろしと比べた時に喜んでしまったということです。
一方、しんちゃんは純粋にとーちゃんもロボとーちゃんも同じであると受け容れることが出来ました。
だから最後に「ロボとーちゃんも(身体はロボットだけど中身は同じだから)とーちゃんだ」という言い方が出来たと思います。
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ロボとーちゃんって後味悪い?”あなた勝って”に込められた意味は?
この作品のクライマックスでひろしとロボひろしが腕相撲をして戦うシーンがあります。
生身の人間とロボット、力の差は歴然です。
ですが勝ったのは「ひろし」の方なんです。
「あなた勝って」というのは、言い回しからも推察できる通りみさえのセリフです。
最初はロボットの姿のひろしに警戒心を露わにしていたみさえですが徐々にそれを受け入れ、最後の腕相撲の勝負の時はどちらもひろしとして応援するという意味で言ったものだと私は感じました。
とはいえ、ロボットが人間より力が強いのは明白ですよね。
ロボひろしの方が「あなた勝って」と言われたときに自分が勝ったとき、自分の方が野原家にいることに違和感を感じ、一瞬力が緩んでしまったのかなと思います。
ロボひろしも同じ記憶を保持していても無意識に自分は偽物であると感じてしまったために、ひろしとの勝負に負けたのです。
最終的にはロボットのひろしは「とーちゃん」になることは出来たけれど「ひろし」になることが出来なかったというとても切ない結末だったということです。
ほんと、後味が悪いといわれるのもわかる気がしますね。
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ロボとーちゃんって後味悪い?考察、まとめ
今回はロボとーちゃんが後味悪い件や考察、あらすじについてお話していきましたが、まとめますと・・・
この映画は泣けること間違いなしなのは大前提ですが、ひろしファンには特に刺さるものであると感じました。
作品のキャッチコピーが「ロボ、でもとーちゃん」というのが一番しっくりくる内容です。
それによってしんちゃん、みさえのそれぞれひろしと対になる人物の心情の変化や彼への想いなどが感じられます。
ラストシーンは本当に涙なしでは語れません。
もちろんゲストキャラも個性豊かなのでそこも見どころですよ。
個人的にもひろしは好きなので号泣覚悟で二度目、三度目とみていきたいと思います。
是非気になった方、号泣したい方は見てみてくださいね。
最後まで見ていただき、ありがとうございました。
そのほか、こちらの記事では、号泣・感動モノのクレしん映画をまとめています。
ランキング形式で5作品紹介していますが、もちろんロボとーちゃんもランクインしてますよ!
